シングルマザーの住宅事情と生活費の実態とは

シングルマザーになった場合、最初に決めなければいけない項目のひとつとして「どこに住むのか?」という問題があります。
そこで世の中のシングルマザーたちの住宅事情はどうなっているのか?また気になる生活費はどれくらいなのか?
今回はその実態についてまとめてみました。

住宅事情①:実家

実家イメージ
子供を連れて実家に戻るというケースは、以前に比べれば減ったものの、やはり一番オーソドックスと言えます。
もちろん娘としてお世話になるのではなく、家賃を支払うのが一般的ですが、何といっても一番のメリットは子供を見てくれる人がいるので、仕事の選択肢が増える点でしょう。

ただし、国や市町村からの助成金である「児童扶養手当」は、原則として支給されません。
中にはその点を考慮して、実家近くに賃貸物件を借りるというシングルマザーも多いですね。

住宅事情②:集合住宅

マンション
シングルマザーになったとは言え、今さら実家に戻るのは精神的に辛い…と言う方も多いようです。
賃貸住宅に住めば、誰にも干渉されずに生活できますし、子供との距離も自然に近くなります。しかし金銭面では何かと出費が増えるうえに、仕事も制限されるのがデメリットでもあるでしょう。
自治体によって違いがありますが、賃貸住宅に住んでいるシングルマザーには、「児童扶養手当」の他に「住宅手当」がもらえる場合もあるので、事前に問い合わせしておくのを忘れないようにして下さい。

また各市町村で抽選によって選ばれる公営住宅なら、比較的安い家賃で済みます。中には母子家庭を優先してくれる自治体もあるので、一度市町村に相談をしてみるのも良いと思います。
集合住宅には同学年の子供がいる可能性が高いので、子供同士が遊べる環境にあるのもシングルマザーにとっては大きなメリットになりますよ。

住宅事情③:マイホーム

マイホーム
シングルマザーだからと言って持ち家に住めないとは限りません。また住宅ローンが組めないというのも間違いです。
銀行などの金融機関は収入面だけではなく様々な条件で判断するので、決して簡単とは言えませんが、年収の20%~30%の返済額が保証されれば住宅ローンの審査は通ります。
マイホームを持つことを目標にすれば、仕事に家事に子育てにと大変な毎日でも頑張れるかもしれませんね。

シングルマザーの生活費ってどれくらい?

家計に苦しむこども
一般的な母子家庭の生活費の例としては、

家賃・光熱費・携帯代など必要経費の合計は約7万円
食費は約3万
日用雑貨や衣料品などは約1万円
その他交通費や化粧品、美容院代、交際費など

これらはそれぞれ収入に応じた金額という具合です。
しかし家庭によって支出はこれだけではありません。車を持っていればガソリン代に自動車税、保険代、納税、学童保育代など……なんだかんだと出て行ってしまうのがお金です。

節約ポイントは?

一番節約しやすいのは食費なので、まとめ買いやスーパーのタイムセールを利用したり、家庭菜園で野菜を作ったり、最近流行りの「節約レシピ」を利用したりと、上手くやりくりすれば1万円くらいは節約することもできます。
それを子供の習いごとに回すこともできますし、家族旅行用に貯金をするのも良いですね。

まとめ

日本でもシングルマザーに対する偏見がなくなってきたので、住宅の選択肢も増えました。
それぞれの家庭で経済事情も違いますが、自分1人の問題ではないからこそ無理は禁物です。
家賃が高すぎれば当然生活費は赤字になってしまうので、焦らずゆっくりと決めるようにしましょう。