貯蓄の為にも入るべき?シングルマザーが選ぶべき学資保険とは

望む教育を受けさせてあげたいですよね。

毎日何かしらの悩みを感じているシングルマザーは多いはず。では、実際シングルマザーが多く悩んでいることは何でしょうか?答えは平成23年の厚生労働省の統計調査で発表されています。発表では家計についての悩みをなんと45%もの人が挙げています。(引用 厚生労働省 https://goo.gl/reuC3e

ワーキングプアーが声高に叫ばれ、男性が働いていたとしても十分に暮らしていけないことが多い昨今、自分の収入だけでしかも子どもを抱えた状態で本当に暮らしていけるのか、先行きに不安を募らせている女性は少なくありません。

日々の生活費が優先ですが、そうはいっても子どもがいれば子どもの望む将来のために貯蓄していきたい、とりあえず子どもの将来に向けて学費は何とかしていきたいと考える人は多いと思います。そうなると学資保険をはじめに調べる人もいらっしゃるでしょう。

今回はその中から、知っているようで知られていない学資保険の説明をしていきたいと思います。

1まず、学資保険とはどういうものなの?

望む教育を受けさせてあげたいですよね。
学資保険は子どもの将来の学費を積み立てておくもので、保険料を支払うことで決められた年齢になった時に給付金が受け取れるというものです。学資保険は必ず入らなければいけないというものではありません。また特別な特典もありません。

日々の生活に精一杯の時、子どもの将来の為の1万円、と取り分けていても現状が厳しくなれば使ってしまいがちです。学資保険は積み立てておけば、簡単にはおろせないので確実に最もお金がかかるときのために貯めておけるということが学資保険をかける一つの大きなメリットなのかもしれません。また、そこがデメリットとも言えるかもしれません。

子どもが小さいときは働ける時間も限られてきますし、熱などで休みも多くなりがちです。収入をなかなか増やせない時に学資保険に加入するのは勇気がいりますが、本当にお金がかかってくるのはこれからだということにも着目しておく必要があります。

1年の教育費総額は公立の幼稚園で231,920円、小学校で304,093円、中学校で459,511円、高校で393,464円、そして大学まで含めると総教育費用は1000万円程度にもなると言われています。例えば、大学卒業が子供の希望に合ったとして、そのように契約時に大学進学する時等に設定すれば、最も苦しくなる時にまとまったお金がおりてくるのはかなり心強いかもしれません。

2学資保険の種類

いろいろな選択肢がある。
今現在あらゆる保険会社で学資保険は取り扱っており、種類も様々です。大きくは4つのパターンがあります。

①貯蓄代わりになる学資保険

貯蓄型のメリットは上記の通り契約した保険料さえしっかり払えば、必要な時期に確実に受け取れるということ。デメリットは保険会社が破綻すると減額となってしまう可能性があるということです。現実的に後者はあまり考慮に入れない人が多いでしょう。

②医療保障が入った学資保険

医療保障型のメリットは医療保障とあるだけに、病気やケガといった突発的なことに対応ができます。それに伴って保険料の一部が万が一の保障のために割り当てられて元本割れを起こしてしまうことがデメリットとなっています。

③育英年金特約がついている学資保険

育英年金特約については親が死亡や高度な障害を負った時に、満期まで年金が支給されるところがメリットとなっています。デメリットとしては一定金額を超えると相続税を払う必要が出てくることなどです。

④子どもが他人の子どもに危害を加えてしまった場合の保障を含めた学資保険

子ども同士のトラブルの際の出費にも備えた保険です。こちらも医療保障型と同じく元本割れの可能性があることは知っておく必要があるかもしれません。

以上のような種類の学資保険があります。この中から何を重要視するかを選びます。その際には「掛け金は毎月払いきれるか(途中解約すると損してしまいがちです)」「掛けた金額は十分に戻ってくるか」「いつを満期と設定するか」「各保障は必要か」などをよく吟味して選びます。

3低解約返戻型終身保険という選択もある

この保険は、通常の終身保険に比べて保険料払込期間の解約返戻金を抑えることで毎月支払う保険料が割安になるものです。そして、保険料払込期間にきちんと納めて払い終わってから解約すると掛け金総額より増額されて戻ってきます。掛けた金額を年金で受け取ることもできます。

ただもちろんデメリットはあり保険料払込期間中に解約してしまうと減額になってしまうのです。最後まで払い込める見込みがあれば有利な保険になるでしょう。払いきることが不安な時は勧められないかもしれません。

この保険を活用している人は主に老後の心配に対しての方が多いようです。老後の生活や葬儀代、相続税などに対応するためです。学資保険として活用するためには、学費として最も使いたい時に満期を設定して払い切れば増額して受け取れます。

学費に使わなかった場合はそのまま置いておくだけで増え続け、子どもの必要な時に下ろすことができます。契約者(親)が死亡した場合、500万円をすぐに受け取ることができます。

4シングルマザーが選ぶべき保険とは

学資保険に悩む女性
シングルマザーが選ぶべき保険は何がベストでしょうか。シングルマザーである場合、収入を得るのも一人なら(養育費などは別として)子どもをみるのもひとりということになります。

収入をどんどん増やしたくても、子どもの行事や病気で思うように増やせないことも多いものです。その状態からスタートするには、やはり掛け金に無理が無いことが重要です。

そして、その上で自分が今後どう働いて収入はどう動いていくか家族や周囲の状況はどう変動していくかを考えて、いつを満期としていくかを考えていきます。

シングルマザーである場合は万が一のための育英年金がついているもの、医療保障がついているものは安心ですが元本との兼ね合いをよく考慮してください。

5シングルマザーでも子どもの夢をかなえていくために

学校を卒業する子ども
シングルマザーになった理由は人それぞれですし、その時の経済状況も人それぞえでシングルマザーだからといって一概には言えませんが、楽では無い方が多いのではないでしょうか。その状況でも子どもには、夢を叶えさせてやりたいと思うものでしょう。

その時に、学資保険をうまく選べば強い味方になってくれる可能性があります。他にも公的機関の助成や奨学制度などあります。それらと組み合わせて、ぜひ賢く学資保険を利用していただければと思います。